ある日。秋晴れの吉祥寺にて。出かける直前に珈琲を胸にこぼし、ぐだぐだな私だったけれど、こんな可愛いカフェに来れたから良しとしませう。この日は母も一緒で息子の相手をしてくれたおかで、私はたゆたうやうにお茶を飲みました。
ゴルゴゾーラのソースに埋もれた小麦粉のクレープ。サワークリームのせ。ピンクの胡椒に陶酔(うっとり)。
よくお水に浸して、しゃきしゃきさせたお野菜をのせたそば粉のガレット。ガーリックにスパイスを効かせたクリーム色のソースがそば粉の香りを奏でます。ほんのりとチーズのお味も?!
エンボス加工が施された天井のライティング、小さな小さなオルガン、壁を少し作り変えたのでせうか?ヨーロッパを想わせるアイアンフェンス。あちこちにアンティークが見られノスタルジーな装いの店内。翡翠色とベビーピンクの組み合わせは乙女の法則のひとつです。
可愛らしい地下へと続く階段を降りれば、オーナーである吉田キミコさんの作品が見られる小さな小さな美術館。
ここは、井の頭公園の緑の奥に佇むちょっと風変わりなカフェ。
Café du liévre うさぎ館で御座います。
武蔵野市立吉祥寺美術館”加藤まさを乙女デザイン展”にも。100円で鑑賞出来る小さな小さな美術館。
白さうびの中に幼女の顔の絵。古語辞典を紐解くと”さうび”とは薔薇のこと。風蘭の中に佇む妖精の絵、薔薇の栞に、乙女な装いのロマンチシズムあふれる便箋など、ただただ可愛らしいだけではない、そこはかとなく匂う危うさを感じたのは私だけでせうか?そのアブノーマルな世界観に息を潜め、細かいレースのやうな、淡い雨を見るやうでした。(2014年9月15日にて終了)
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/
灯りに吸い寄せられる羽虫のやうに、淡い桃色の乙女の世界に向ってしまふのです。









