ある日。下北沢にある乙女な喫茶店”バブーシュカ”にて開催されております、高田せい子+田村セツコ”屋根裏部屋からの手紙展”へ行って参りました。
息子を抱き個展会場へ向う道すがら、茶沢通りを歩くセツコ先生をお見かけしました。華奢な体で背筋を伸ばし、ゆっくりと、まるで鍵盤の上で遊ぶやうに軽やかに歩く後姿は、大変失礼ですが、70歳をとうに過ぎているとは思えず。折りたたみ傘をリメイクした手作りのお洋服に、黒いリボンの髪飾りの装いは甘い個性で、”永遠少女”の異名をとるのも納得です。
急にお声をかけたりしたら失礼かしらん?セツコ先生の少し後ろを歩く私は、ぶつぶつと念仏を唱えるやうに自問自答しておりましたが、止められない自分が勝り、” セツコ先生ですよね! ”と一声。歩を止め私の目をまっすぐ見つめ、くしゃっとした笑顔を向けて下さいました。
絵を鑑賞している間も、息子へ” 何をモゴモゴしているのかな? ”とか” マリンルックでママとおそろいね ”とか、まるでご近所同士の立ち話のやうに気さくに声をかけて下さり、高田せい子さんとセツコ先生のコラボの作品をやんわり、囁くやうに説明してくださりました。
小さな額の中に二人の作品が繊細に詰まっているのが、まるで長年コレクションしてきたビーズがたくさん詰まった箱のやうな、宝石箱のやうな少女の頃の憧れを髣髴させる作品で、近くにセツコ先生本人が居るという現実に緊張してしまい、撮影した作品の写真はぶれてしまっております…
忙しいのにもかかわらず、私のサインへの要望も快く受けて頂き、一緒の写真をお願いすれば私の腰に抱きついてポーズを取ってくれて。汗をかいていることを言うと” いいのよ♪ いいのよ♪ ”ですって!セツコ先生が注文されたオムライスに刺さっていた、先生の作品が描かれている旗を引き抜いて” これあげる♪ ”と笑顔でおどけて見せて。セツコ先生がしゃべると、カラフルなお花畑に飛んで行けるやうな。会話に関係ない周りの人たちまでも微笑ましく感じている様子でした。
最後に私のお店”薔薇色の艶子”の名刺を手渡しましたら、” これは何?お店はどこにあるの?私パソコンは持ってないから… ”と簡単にあしらうことなく、真摯に対応して下さり、” ここに居る皆さんにも名刺を配りなさい ”と優しいお言葉を。
くしゃっとした笑顔がチャーミングなセツコ先生。先生がそこに居るだけで、そこは花園になり皆が幸せな心持になれます。私もあやかりたいな。奥深い何かを教えて頂いた忘れられない日になりました。
乙女の大好きがたくさん詰まった小さなお店。小さい中にぎゅっと可愛いものが集まっているのが好きで、これも東京の魅力の一つです。https://twitter.com/babooshkatka








