ある日。
主人と息子とでBunkamuraザ・ミュージアムで開催されております”デュフィ展”へ行ってまいりました。
午前、開いたばかりのこの地下は何とはなしに翳っていて、ここに来るといつも寂しいなと感じてしまうのですが、中に入ると、そこは赤、青、ピンク、緑、けして濃くはなく、ほのかな色合いで鮮やかな色調が目に飛び込んできます。描かれたフランスの白い扉も、エッフェル塔も南フランスの白い砂浜もはみ出るほど塗られ色付けされ、それはけして野暮ではなく洒落ていて、とてもフランス人らしく、ヴァイオリンの周りが赤く染められていたりと、実際にはありえないのにそのエスプリと申しませうか、まるでパリにいるやうな…しばし、ここはBunkamuraだということを忘れさせてくれるほどで御座いました。
今まで色々な絵を見に出かけたけれども、こんなに浮き足立って会場の外へ出たのは久しぶりの事でした。
その後、松涛でランチをし銀座へ。
昭和初期に建てられたクラシックなビルヂング、奥野ビルの105号室に入っておりますアンティークショップ ” シャルロットの裏庭 ” で乙女なお買い物を。
はじめてと言いますか、やっと奥野ビル見学へ。手動で開くエレベーターの扉にわくわくし、壁のタイルや軽く彫りの施された階段の手摺、日が入らず翳ったエントランスetc…ここに身を置き空気を纏っているだけで嬉しくて。
アンティークショップも小さく細部にまでレースや色で埋め尽くされていて、もっともっとたくさん居たかった。あ~心から楽しくて。
東京のビルの一室の小さな小さな雑貨屋さんやカフェ、庭が無くいきなり玄関の一般の家など、皆々がデッドスペースや窪みを上手に利用しそれぞれに飾り立てて、まるで額縁の中の絵を見ているやうで。
教文館の6階、”ナルニア国”にて息子へ絵本を物色したら、銀座の老舗カフェ”トリコロール本店”へ。
和光を背に右に曲がった路地のこの石畳も好きで。路地からつながるその回転扉を通ればマホガニーの調度品にうっとりしてしまうことでせう。
重厚な階段をゆっくりと上がれば皆がそれぞれ、香しい珈琲とちょっと気どった会話を楽しんでいる特別な休日の午後がノスタルジックに時を刻んでおりました。
いつかこんな瀟洒な窓のあるお家に住みたいなとロマンチシズムを感じてしまいます。
駅へ向う途中にこんな可愛らしい看板が
薔薇ってその姿だけでなく、漢字の字体まで美しいとつぶやいていたのは”森茉莉”でしたっけ。











