鉛色の空の吉祥寺

数枚の写真を撮ったのですが私の手違いで削除してしまい。。。言葉を選び、細かく文章を連ねてみました。読み苦しい箇所もあるとは思いますが、貴方様の想像でお楽しみ下さいませ☆

ある日。吉祥寺へ。降ったり止んだりの梅雨の雨。風はなく、しとしとと、ぷつぷつと傘に小さな石ころを無数に打ち付けたやうな音を奏でる。開園100周年を向かえる井の頭公園の木々は太く粗削りで、緑は小さなジャングルのやふにうっそうと立ち塞がりなかなか空を覗くことが出来ない。駅前にいるよりも公園の中は六月の梅雨の気怠い湿気でむせかえりそうになるが、私はお日様よろしく、からっとした夏日よりも、こういふ梅雨の鉛色の空のほうが好き。湿気が子どもや私の肌に見えないベールとなり覆い、守られている気がしてしまふ。

お昼はフランス料理の”Mariage”さんへ。4種の前菜にたっぷりのスープ、メインに4種のデザートと珈琲、パンで2,500円。お料理のボリュームからみてもリーズナブル。前菜の鯛のマリネ、冷静スープ、デザートのジュレがとろりと濃厚で冷たく、生暖かい陽気の私ののろりとした体に響きました。その時々の季節の五感ごと味わっているやふな。お店の外へ出ればやらなければならなくて山積みになっていることも、何だかどうでもよくなってきて・笑

吉祥寺本町界隈は週末の午後は人で溢れている時のほうが多いのだけれど、この日ははっきりしないお天気のせいか、平日の午前中のやうふに人通りも少なくて、静かで、それだけで解放された気分。

休憩は井の頭公園にほど近い紅茶とチャイのお店”chai break”さんへ。小さな小さな雑貨や、お部屋の角にすっぽりと収まるやふな小さな家具、濃厚で小さなチョコレートやバターたっぷりな小さなクロワッサンなどが好きで、小さいのに濃厚だったり機能が充実していたりして宇宙のやうふな世界観をかんじてしまふ。その世界に籠ることが幸せ。そんな気分にぴったりな小さな小さなカフェでした。シナモンやクローブ、バニラなどお台所におなじみなスパイスの販売もしていて、その時々の厳選された旬の紅茶の香り。そしてやはりここは薄い茶褐色でミルク色したチャイが有名で。隣の二人連れのテーブルに置かれた縁の厚いカップの中のたゆたふチャイに、おもわず唾を飲み込んでしまふ。バターがジュワーと流れているフレンチトーストも魅力的だったけど、ダージリンとスパイスたっぷりなバナナのカップケーキに。小さなテーブルいっぱいの紅茶の小道具などが置かれると、小さな雑貨屋さんのやふで嬉しくなってしまふ。息子は紅茶の砂時計に興味津々。

好奇心で曲がったら小さな路地を見つけて、小さな花屋さんやカフェに出会えたり、濃厚なソースにプロの手で作られたやわらかかったり、ぱりっとしていたり、つるっとしていたりと曖昧な家庭料理のそれではなく、しっかりと感じられるお料理。つかめはしないけど手でつかんだり、覆いたくなるやふな様々な香り。時間とお金を見つけては細々と足を運びたいと思ふ。息子にも何かを感じてほしいと想うこの頃です。

投稿者: Tsuyako

アンティークやヴィンテージの香水敏やコンパクトなどのヴァニティアイテムやロマンティシズム漂う雑貨のオンラインショップ”薔薇色の艶子”の店主、艶子と申します。 好きな香りと音楽、本、ちょっとのお酒に珈琲、甘いデザートと路地裏に満たされて、こっくりとロマンティシズムにうっとりとノスタルジックに艶子の日常を綴ります。 どうぞ召しませ。

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