ある日。
三軒茶屋にて。
日本のポータブルレコードプレイヤー展といふものを息子と見に行く。
隣では用賀のバレー教室の撮影会。
綺麗なチュチュにキレイ、キレイと息子もうっとり。
青空いっぱいの入道雲を見ながら三宿まで休み休み散歩を。
途中、世田谷公園で蝉の声に聞き入る。
息子も私も汗びっしょり。蝉もこの世で最後のひとしぼり。
可愛らしいアメリカンホームメイドなケーキ屋さんがあるのを知っていて。
大きなアップルパイのあるお店。
小さなケーキ屋さん。
中に入ると所々に塗料のはげたやふなアンティークの大きな扉。
古い雑誌や映画を見ているやふなアメリカンヴィンテージなインテリア。
小さな空間をぎゅっと詰めるのって可愛いでも難しい。
カウンター越しに渡されたクランブルのアップルパイは
ノスタルジックな装いに酔っている私には特別なものに。
たくさん歩いて持ち帰って家族で食べたアップルパイ。
モラセスの糖蜜の甘さと相まって、
朧げに息子の記憶に残ればいいと想う。
帰路に見つけたミシンといふ名のトラットリア。
ネーミングがロマンチック。
路地裏にあるのもロマンチック。
