昭和52年にノーベル書房より刊行されました、夢二の本のシリーズ。
本を読むのに特別な決まりごとは御座いませんので、ノンシャランと”三味線草”を掻い摘んだきり。気分で少しずつ、今年中に読もうかしらんという具合です。三味線草の表紙に描かれた三味線を爪弾く芸子の絵姿に色気はもちろん、義侠のやうな、徒ならぬものを感じ、風はないが、ざーざーと強くまっすぐ吹き荒ぶ雨が屋根や壁にうちつけるやうな家屋で、一心不乱に爪弾く情景が、目を閉じれば浮かんできます。
手に取るのは思いついた時で、この後に、高野文子の”るきさん”を読んだり、”ku:nel”のバックナンバーを、ぎゅーぎゅーに詰まった雑誌の束から引っぱり出して読んだりと、人から見れば鱸のムニエルの横に王将の餃子があるやうなもので、それでも読む側としては一文字、一ページと真摯に向き合うのだから、私の中では血肉となっているだろうから、それはそれでいい。”噛むやうに読む”という表現が好き。



























